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ごんたろのぼちぼちフォト日記 Ver.2

gonbochi.exblog.jp

京都発、ごんたろの気ままな写真&日記(ぼやき?)です (^^)

別れ ~それでも朝はやって来る~

2011/11/04
もう一週間経ってしまいましたが、

去る11月 4日、私の実母が癌により亡くなりました。

今年の一月末に腹痛を訴えて入院し、大腸(S状結腸)の癌そして肝臓全域への転移を告げられました。
それから転院、大腸癌の切除手術、退院、通院による化学療法と続けて一時は症状が好転した様に
見えたのですが...。

再発。化学療法の断念。

9月の半ばに再入院となってからは、もう痛みの緩和治療をするしかありませんでした。

今月に入り、(家族には)余命も告げられていましたのである程度の「覚悟」は出来ていたのですが、
その日はとても調子が良さそうで、前日から泊まりの番をしていた私は安心して帰宅しました。
しかし、夜になってなんとなく眠れずにテレビをみていたところに、交代で病院に詰めていた姉から
「お母さん、亡くなった」との電話が。

何が起こったのか?
一瞬呆然としてしまいましたが、「とりあえず落ち着け」と自分に言い聞かせて病院へ~


母の最期は眠ったままの状態で... ということでした。
痛みに耐え続けた母でしたので、悲しいですが少しホッとしたのも正直な気持ちでした。
「よく頑張ったな」自分の口からこぼれたのはこの言葉でした。

でもどこか非現実的な感じでいたのか、・・・涙が出ない。


そこからは葬儀の準備や、校外活動に出ていた息子を迎えに花背まで車を飛ばしたり、
(訃報を聞いた息子が「パパとママが可哀そう」と言ったと伝え聞いた時はほろりと来ました)
サイズが合わなくなった喪服を買いに走ったり(苦笑)、そしてお通夜~そのまま泊まり込みと
我が家の最も長い一日となりました。


そして翌日の葬儀。

粛々と進む葬儀の間もなにか実感が湧いてこない。
葬儀が終わって“お別れの儀”(お棺に皆で花を入れる)の時も、子供たちが泣いてるのにほろりと
するものの自分の感情からの涙じゃない。


出棺、程なくして斎場に到着。

そして、本当に本当のお別れとなった時、“扉の向こう”へ行ってしまった母に対して、
深く、硬く、奥底に閉じこもっていたモノが溢れ出て来ました。


結果的に苦しい、痛い思いばかりだった化学療法を強いてしまった申し訳なさ。

何度も投げ出しそうになりながらも、病と闘う姿を自分や息子たちに見せてくれたこと。

姉と自分を産んでくれたこと。育ててくれたこと。叱られたこと。


もっともっと生きていて欲しかったこと... 。


色々なことが頭の中をぐるぐると巡り、その度に涙が落ちて行きました。


そして、最後に「ありがとう」と「さようなら」を言い、一つの区切りをつけることにしました。

それからは、また元通り淡々と行事や後片付けを済ませました。



ぼんやりとしたまま数日が経って、明日(今日)から仕事に復帰です。
頭は切り替わっているつもりなんですが、やはりなんだかポッカリ感が... 。

自分で踏ん切りをつけて行くしかないんですけどね。

立ち止まっていても朝はやって来るから。前を向いて行こう!
別れ  ~それでも朝はやって来る~_b0210250_323982.jpg 【iPhone4】
by rs_okm | 2011-11-11 03:08 | 日記

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